渡米後一時間で一文なしになった話

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“私が仕事でアメリカに渡った時の少し危険な体験談です。
私が以前勤めていたのは主にニューヨークで品物を買い付けし日本で販売していた小さなアパレル会社です。
そこで年に一度ほど買い付け同行という立場でニューヨークに行かせてもらっていました。そこでは英語の話せない私は主に社長と一緒に行動します。
二度目の買い付けの際に事件が起きました。
まず、空港にて社長のESTAがおかしい、とのこと。(ESTAというのはアメリカに入国する前に必ず登録するもの。)
社長は年に10回ほど渡米するような人で、そんなことは普通ありえないんですが前回帰国の際にESTA上では ”帰国していない状態” になっていたようです。
帰国していない人を入国させるわけにはいかない、となり、(いや帰国してるんだけど)なんと飛行機に乗れなかったんですね。
でもチケットはもう買っているし、アメリカでの予定もあるし、、、、一人で行ってくれる!?
私「えーーー!、、、行くしかないですね。行きます!」
ということで私一人で行くことに。
社長もどうにかして次の便には乗るようにすると約束してくれました。(実際に次の日の便で来てくれました。すごーい。)
内心ドキドキでしたが、行くしかないし、どうにかするしかない、という心持ちで13時間のフライトは存分に楽しみました。
空港に着きました。(ちなみにJFK空港です。)さあ、次は電車を乗り継いでニュージャージーにあるホテルに向かいます。(遠い)
前回一度ニュージャージーの降りる駅まで行ったことあるのでその記憶を頼りに一人旅。
電車に乗ろうとしたら清掃員と思わしき男性に声をかけられます。
清掃員「どこまで行くんだい?」(英語わかりませんのでセリフは全部勘です。)
私「◯◯駅です。」
清掃員「じゃあ、下の階の駐車場でバスを待ちな。」
私「え?電車じゃないの?」
清掃員「いいから。◯◯ナンバーの車が来るからそれに乗ると着くから、下で待つんだ。」
こんなに勧めてくるということは、さぞかしお得なんだろうな!
人を疑うことを知らないおバカさんだった私は少し疑問に思いながらも彼の言うことを聞いて車を待つことに。
今思えば全然怪しいです。
少し待つと言った通りのナンバーの車が来ました。
黒人男性が運転手の大きい車です。こわ。
黒人男性「◯◯駅か?」
私「イエス。」
乗りました。
車内では「中国人か?」「何しに来たの?」など質問してきて、割と和やか?な感じでした。
どうやら私は中国人に見えるようですね。
10分〜15分ほどで到着しました。
黒人男性「着いたよ、じゃあ、180ドルね。」
お〜180ドルか。180ドルって日本円でいくらだろう、計算計算っと、、、
私「に、にまんえん、、!!????」
え!たっか!!!!!電車だと数百円のところ、二万円!!??
あーーー、なるほどね!!これが俗にいう違法タクシーね!!!!!いや、たけえよ!!払いたくなさすぎる!!!
普通いっても五千円くらいじゃないかーーー!!!??
いや、てか普通に二万円持ってないわ!!!!!笑笑
という具合に、大事件です。
実際、海外行く時ってクレジットカードを主に使うのでチップ用の少量(確か八千円分くらい)しか現金にしてなかったんですね。
お金ないなんて言ったら気持ちもありながら、仕方ないので正直に言うことに。
私「ごめん、お金これしかないです、、、」
あり金全て差し出す。
黒人男性「いいや、ダメダメ。これじゃ降ろせないよ。出して。」
私「いや、まじでこれしかないんだって!!ガチでないってば!」
黒人男性「いやいや、だめだから、出して。」
私「ガチでないんだってば!!勘弁して〜〜〜〜〜!!!」
こういったやりとりを数回繰り返す私と黒人男性、、、、。
ちなみに、必死すぎてめちゃくちゃ日本語だし、勘弁してよ〜〜を連呼してました。笑
黒人男性ついに大きなため息をつき、
黒人男性「はあー。じゃあ日本円はないの?」
私「あるけど、、、、」
財布にあった一万円差し出すと男性はそれを奪って、
黒人男性「降りろ。」
の一言。
よっしゃー!!降りれる!!
自分でトランクから荷物を下ろし、車は走り去っていった。
去っていく車を睨みながら くそーー!! と呟く私。笑
悔やんでも仕方ないし人目も気になるので颯爽と何事もなかったかのように駅に入り、なんとそこからはなんの問題もなくスムーズにホテルに到着。
アメリカは電車の切符もクレジットカードで買えるので本当に助かります。
ホテルに着いて安心しやっと本当によかった、、、、、という感情が出てきました。
普通に、清掃員と車の男が手を組んでて、観光っぽいアメリカ慣れしていないアジア人を狙った詐欺です。
舐めて見られたこともショックだし、シンプルにあまりお金のない人間なので、一万五千円は私にとって大金なのでそれがこんなことで無くなったことにも落ち込みました。
実際後から聞いた話では若い女性だと外国人だとかアメリカ人だとか普通によくあるらしいので、本当に危ないことのようです。
多分私はスッピンだったし背も高くないしカウボーイみたいなちょっと変な格好してたちんちくりんだったのでそういう対象にはならなかったのかもしれません。
女性の一人旅はかなり注意が必要です。いかに海外慣れしているように見せれるか、が大事だなあと思いました。
あと、知らない人は疑ってかかった方がいいですね。まず最初に自分を信じましょうね。
このことを思い出すと生きてて良かった〜という気持ちになれます。
あと、案外英語分かんなくても言ってること分かるな、と勉強になりました。笑
言語問題で海外に少しでも恐怖心のある皆さーーん、英語わかんなくても海外、行けますよーー!
旅行に行く際は皆さんぜひ自分を信じて、気をつけて楽しんで下さいね。
なんだかアメリカの良くないところを披露してしまいましたが私はアメリカ大好きです。
観光地に行くのもいいですが、カフェでドリンク買ってその辺の公園で人々を眺めてるだけで相当楽しめるので、そういった楽しみ方もおすすめですよ。いつか必ずプライベートでも仕事でもなんでもいいので、行きたいです、USA。
以上が私の「渡米後一時間で一文なしになった話」になります。
お読みいただき誠にありがとうございました。